愛知県立松蔭高校サッカー部応援サイト

松蔭A 熱田 3 2 前半 1 3 1 後半 2 SH：シュート数 GK：ゴールキック数 CK：コーナーキック数 FK：フリーキック数

日時 2015/08/29 Kick off 15：00 試合会場 愛知学泉大グランド

1ヶ月以上の間があき、いよいよ再開となるリーグ戦。各チームとも合宿や遠征などでチームの強化を図り、その成果を試す最初のステージとなった。松蔭は例年通り、強化合宿、そして格上の強豪チームとの武者修行となる関東遠征を経て、どこまでチームが進化したのか、いやが上にも期待が高まるリーグ戦再開である。今日の対戦相手はインターハイベスト4、決勝リーグではプリンスリーグの強豪・東海学園に勝った熱田高校。前期リーグでは逆転負けで苦汁をなめさせられた相手。松蔭の実力を試すには絶好のカードとなった。
8月とはいえグズグズした天気が続き、なかなかお日様が顔を出さない日が続いたが、この日はなんとか雨は降らず気温も上がらず、コンディション的にはまずまず。

さあ、新生松蔭はどうなのか。期待が膨らむ中で試合開始のホイッスルが鳴った。ゲーム序盤はさすがに両チームとも久しぶりの公式戦だからなのか、相手の動きをうかがうような展開。松蔭は珍しくロングボールを使うシーンが見られた。しかし、ゲームが動き出すと、やはり中盤でボールを支配するのは松蔭。徐々に自分たちのペースでゲームをコントロールしはじめる。しかし、熱田の守備も堅い。しっかりとブロックをつくり松蔭の攻撃を跳ね返す。やや松蔭が押し気味の展開ながら、ゴール前での決定機はなかなか生まれない。
そんな状況の中、先制点は意外な形で生まれる。中盤の攻防からのイーブンボールを松蔭のSBが拾うと、やや前気味に出ているGKのポジションを見て、センターライン付近からロングシュート！　これが美しい弧を描きポストに手招きされるようにゴールイン。思わぬカタチで先制点が入る。その後も優位にゲームを進める松蔭だが、一瞬の隙を突かれ、今度は熱田にロングシュートを決められ同点、GKも必死に手を伸ばしたが、わずかに届かず、1-1とゲームは振り出しに戻ってしまう。
この失点で松蔭ベンチが早くも動き、FWを交代。すると、このFWがスルーパスに果敢に抜け出しゴール。前半を2-1とリードして終える。

後半が始まっても前半同様に松蔭がペースを握ったままゲームが進む。すると後半20分すぎ、またしても松蔭FWが相手DFを置き去りにしてゴール。3-1とリードを広げる。これでダメ押しかと思ったが、そうはいかない。このゴールが眠れる獅子を起こすきっかけとなってしまったのか、ここから熱田の猛攻が始まる。逆に松蔭は2点リードで安心したのか、徐々に集中力が切れ始める。そのコントラストはとてもはっきりしたものだったが、ピッチの中ではそれは感じにくいのかもしれない。後半30分過ぎからは松蔭ゴール前での攻防が増え、CK、FKの数も急増。熱田はCKからの空中戦を大きな得点源にしているだけに、この展開は厳しい。なんとかゴール前で体を張って防ぐが、それにも限界があり、熱田の右CKからこぼれ球を押し込まれ3-2と1点差に詰め寄られてしまう。その後も受けに回った松蔭は熱田の攻撃を跳ね返すことができない。それでもなんとか凌ぎきり、アディショナルタイムも残りわずか。しかし、ここで再び熱田が右CKを獲得。このセットプレーを防げば勝利を手にすることができる、と思った瞬間、きれいにCKを頭で合わされ万事休す。3-3の同点となったところで試合終了のホイッスル。3-1からあれよあれよという間に同点に追いつかれ、ほぼ手中にしていた勝ち点3はスルリと指の間から抜け落ちて、かろうじて勝ち点1だけが手の平に残った。

もしこれがトーナメントだったら、延長戦があり、PK戦があるのだ、と思うとゾッとする。同じ引き分けでも、リーグ中断前の高蔵戦とはまったく別の意味を持つ今日の引き分け。少しでも心に隙が生まれれば、2点差は無きに等しい。しかし、集中を保つことがあれば、何も難しいことではない。そんなことを学ばせてもらえた試合だった。
ゲーム内容を見れば、悲観するような要素は何もない。ただ、それだけにとても残念な結果だった。「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」という言葉がある。それだけ、学ぶべきことがたくさん起きるスポーツだということだろう。
この応援サイトに書くまでもなく、この引き分けの意味は選手が一番感じているはず。開幕戦から13試合、どのゲームにも意味がある。そこからまた一つ成長すればそれでいい。

さあ、次の戦いへ、頑張れ松蔭サッカー部！

出場選手

松蔭A			熱田