愛知県立松蔭高校サッカー部応援サイト

松蔭A 三河 1 0 前半 0 0 1 後半 0 SH：シュート数 GK：ゴールキック数 CK：コーナーキック数 FK：フリーキック数

日時 2015/09/19 Kick off 14：00 試合会場 名経大グランド

後期リーグに入ってからの戦績は3勝1敗2分。数字だけを見れば確実に勝点を積み重ね、悪い印象はない。上位陣相手に高い集中力を保ち、真っ向勝負で勝ちきったゲームも多い。しかし、前節の愛工大名電戦のように、タイムポケットにはまったまま、思うようにゲームが進められないようなこともある。いかに自分たちのペースが掴めない時に、我慢強く耐え、そして自分たちでゲームを組み立て、チームを鼓舞していくか。そんな“大人の”戦い方ができるようになれば、まだまだ大きな伸び代があるチーム。リーグも残り3節となり、残留争いも激しさを増してきた。また同時に選手権に向けてもチームのポテンシャルとコンディションを上げていくために、これからは毎試合が大切な戦いとなる。

9月下旬、朝夕は肌寒さを覚え、日中でも日陰では涼しい風を感じる季節、それは本格的なサッカーシーズン到来を告げる季節でもある。絶好のコンディションとなった名経大グランド、メインピッチでは昨夜のラグビー日本代表の快挙（強国南アフリカに逆転勝利）で注目が集まるラグビーの大学生大会が行われていたため、リーグ戦は人工芝が新しく張られた綺麗なサブピッチで開催された。
対戦相手はすでに2部降格が決まっている愛産大三河。前期リーグでは4-0と快勝している相手である。しかし、油断大敵。松蔭は強豪には高い集中力で戦うことができるのに、同格レベルのチームにはメンタルが続かないことがある。さて、今日は心技体で相手チームを上回ることができるのか。期待と不安を抱きながらキックオフのホイッスルを聞いた。
松蔭は主軸選手を欠いているとはいえ、現在のベストメンバー。中盤でしっかりとボールを保持しながらペースを掴みたいところ。しかし、愛産大三河の守備意識も高く、思うようにパスがつながらない。もっと楽にパスが回せるだろうという想いとは裏腹に、ボールを奪われるようなシーンも目立ち、FW陣にも良いかたちでボールが配球されない。逆に愛産大三河は、奪ってからは速いテンポで攻撃を仕掛け、一気に松蔭ゴールに向かってくる。前半途中までそうした攻防が続くと、自分たちのプレーができないことに選手は徐々にイライラを募らせはじめ、自信を持った丁寧なサッカーが形（なり）を潜めはじめる。よもやここで悪いクセが出ようとは・・。前半終わりがけは強引な攻撃が目立ち、結局、チームの悪い流れ・雰囲気は修正されることなく前半を終了。

後半に入って、落ち着きは取り戻したように見えるが、それでもなかなかゲームをコントロールすることはできず、一進一退の攻防が続く。その後、時間だけが無情に過ぎ、0-0のスコアレスのまま残り時間もあと10分弱。引き分けのまま終わってしまうのか？一瞬、嫌な想いが脳裏をかすめる。すると松蔭の攻撃、左サイドでドリブルからスペースを見つけたFWがゴール前に長いボールを送ると、そこになぜか走り込んでいたDFが絶妙のタイミングでゴール！　喉から手出るほど欲しかった先制点を遂に獲得。その後は守備意識を高めながら、攻守のバランスを保ち愛産大三河の攻撃をシャットアウト。苦しみながら1-0で逃げ切り、貴重な勝点3を手に入れた。内容的には課題が残ったものの、難しいゲームを勝ちきることも大きな勉強。そんなゲームだった。

リーグ戦も終盤となり、残留に向けたプレッシャーの中、厳しい戦いが続く。しかし、こうしたプレッシャーの高いゲームを経験することは選手権に向けて大きな糧となるのは間違いない。次節までは少し時間もある。前節・今節と課題が明確になった事をプラスと考え、明日からの練習に取り組んでもらいたい。次節勝てば残留争いで優位になるだけでなく、上位進出も見えてくる。丁寧に我慢強く辛抱して、自分たちの信じるサッカーをすること。それに尽きるのではないか。

Follow Through! Wild Play!!　頑張れ松蔭高校サッカー部！

出場選手

松蔭A			三河