愛知県立松蔭高校サッカー部応援サイト

松蔭A 城西 3 0 前半 2 2 3 後半 0 SH：シュート数 GK：ゴールキック数 CK：コーナーキック数 FK：フリーキック数

日時 2015/06/27 Kick off 16：00 試合会場 愛知学泉大グランド

前節リーグ戦初勝利を挙げ、勢いに乗りたい松蔭サッカー部。しかし、今日の相手は強豪岡崎城西。現在、リーグ戦では首位愛工大名電と勝ち点差16で並ぶ2位、インターハイでもベスト4に進み最後は東海学園に勝ち点・得失点で並ぶも総得点で全国の切符を逃すなど、毎年安定した力を誇るチーム。松蔭の現在の力を試すには十分な相手として、胸を借りるつもりで挑みます。岡崎城西とのリーグ戦での相性は悪く、2012年6月の勝利以降は3連敗中（2014年は対戦なし）。過去の対戦では、出足の速いディフェンスと機動力を活かしたスピーディな攻撃に振り回されているイメージがあります。

会場は岡崎城西のホームでもある愛知学泉大。梅雨前線と低気圧の影響で鉛のようにどんよりとした雲の下で、ホイッスルは吹かれました。いつもなら開始からボールをポゼッションし、自分たちのリズムを作りたい松蔭ですが、今日はなかなかそのペースに持ち込めません。岡崎城西の速いプレスの影響があるのかもしれないが、それ以上に松蔭選手の動きが重い。中盤でのボールロストが多く、自らリズムを悪くしているような印象（スタンドからはそう見えたが、実際には相手のプレッシャーが厳しかったのかも）。すると前半15分、岡崎城西が中盤からのスルーパスに抜け出し、最後はGKの動きを見切ってゴール。あっさりと先制点を許してしまいます。その後もエンジンのかからない松蔭は、攻守に精彩を欠き、徐々にイライラが貯まりはじめると、後半23分、ボールの処理を誤った松蔭GKがキッキング（？）をとられPK献上。0-2と不用意な2点目を与えてしまう。岡崎城西も決して本調子には見えなかっただけに、この失点はゲームの流れに大きな影響を与えるもの。岡崎城西にはラッキーな得点となった。2点獲られても目の覚めない松蔭は、“鉛の靴”を履いたまま0-2で前半を終え、とぼとぼとベンチに引き上げた。

前半のままではまったく勝機がない松蔭は、どんな作戦で後半を迎えるのか。ベンチを含め、気持ちの切り替えや対応力が試される後半となった。まず松蔭ベンチが採った対策はGKの交代。チーム全体のディフェンスの乱れから失点していただけに、思い切ったカンフル剤でまず守備陣を立て直す狙いか。しかし、この交代が奏功したのか、ハーフタイムに監督の檄が飛んだのか、後半開始からチームは目を覚まし生まれ変わる。まだ本来の連携はできないものの、一人ひとりの出足が少しずつ良くなり、相手陣地での時間が増えはじめると、前半5分、中盤でフリーになった松蔭FWがミドルショート。これが絶妙のコースに飛んで、横跳びするGKの指先をかすめ、ゴール左隅に決まる。すると、この一撃が反撃の合図となったのか、一気にチームに勢いがつき、ドリブル、パスで岡崎城西を翻弄しはじめる。徐々にCKの回数が増えると後半10分、左CKをニアで擦らしてゴール。怒濤の攻撃で2-2とゲームを振り出しに戻す。さらに松蔭の勢いはこれで収まらない。その5分後には一気呵成に攻めたて、中盤からのクロスを左サイドから走り込んだ選手がヘッドで合わせ逆転。後半開始15分でゲームを一気にひっくり返した。ハーフタイムで鉛の靴を軽量スパイクに履き替えたのかな？
形勢は一気に松蔭に傾いたが、まだ時間はたっぷりある。本当の戦いはここから始まる。もちろん岡崎城西もこのまま終わるつもりもないだろう。選手を3枚同時に交代させ、松蔭に傾いた流れを引き戻そうとする。しかし、それ以上に松蔭の勢いが強かったのか、ゲームの流れは大きくは変わらない。3-2と松蔭がリードしてからは一進一退の攻防となるが、何度か訪れた岡崎城西のチャンスも、後半から入った松蔭GKのファインセーブでゴールは割らせない。最後尾でチームを鼓舞するGKの存在が、チームを落ち着かせ逆転を呼び込んだ展開だ。結局、残り時間を上手く使った松蔭がそのままゲームを終わらせ大逆転で勝利。チームを勢いづかせるには申し分のない後半の戦いだった。

強豪相手の逆転劇での2連勝で勢いに乗る松蔭だが、課題もはっきりした。自分たちの目指すサッカーが間違っていないこともはっきりした。あとは自分たちができることをやるだけ。結果は自ずとついてくる。
気分スッキリ、頭もスッキリ、まずは目前の目標にむけ、試験勉強頑張りましょう！

努力は必ず実を結ぶ。頑張れ松蔭高校サッカー部！

出場選手

松蔭A			城西