愛知県立松蔭高校サッカー部応援サイト

松蔭A 名電 0 0 前半 1 1 0 後半 0 SH：シュート数 GK：ゴールキック数 CK：コーナーキック数 FK：フリーキック数

日時 2015/09/12 Kick off 11：00 試合会場 刈谷港町グラウンド

「先週は良いゲームができましたけど、ムラっ気がありますからね、いまのチームは。」そんな監督の言葉が、悪い方に的中してしまった。
前節の大豪雨の中での見事なまでの集中力を発揮した戦いから一週間。週半ばには未曾有の大型台風が吹き荒れ、日本各地に大きな被害をもたらした。幸いにして愛知県は直撃を受けたにもかかわらず被害は少なかったのだが、松蔭のグランドからは何か大切なものを吹き飛ばしてしまったのだろうか。
この日は、そんな豪雨や台風があったことを微塵も感じさせないような秋晴れ。会場はサッカーどころ刈谷の港町グラウンド。手作り感溢れるスタンドに天然芝フルピッチ2面という立派な施設。試合開始前には練習を終えた刈谷高校サッカー部の皆さんが、草むしりをしてくれた。あるいは、この牧歌的な会場の空気に飲み込まれたのかもしれない。応援席も含めてのんびりとした雰囲気の中で試合開始のホイッスルを聞いた。

ほぼベストメンバーで挑んだ松蔭はキックオフからいつものようにパスをつないでリズムを作る。愛工大名電はやや守備的な印象。昨年から何度も戦ってるので、お互いの戦術は承知した上で、守り方やボールの奪い方は考えているのだろう。ただ、ボールを奪ってからの攻撃はさすがに鋭い。一瞬隙を見せれば、先手をとられて一気に攻め込まれてしまうだろう。お互いの長所を消しながら、一進一退の攻防が続いた。
降着したゲームが動いたのは前半28分。自陣からボールをキープすると、得意のヒールパスで中盤を翻弄し、何本ものパスと細かいドリブルでボールを動かし、最後は絶妙の縦パスから、走り込んだ選手がシュート。10本近いパスをつないでのゴールは松蔭のお株を奪うような攻撃だった。結局、この後は得点が動かず、0-1で前半終了。

後半になってからも流れは変わらず、何度か訪れたチャンスもこの日はゴールの枠を捉えることができない。いつもは自分たちがやっているようなサッカーを相手チームにされて、徐々に集中力を奪われはじめる松蔭。先週大活躍だったフレッシュなメンバーもこの日は思うようなプレーができない。これが若さということなのだろうか。集中力というものは個人個人で意識すると同時に、チーム全体でも連鎖するものなのだろう。修正がきかないまま90分が過ぎ、0-1でゲームセット。愛工大名電は最後まで集中を保ち自分たちのプランを遂行したように見えた。

後期リーグでの初黒星。しかし、この敗戦から学べるものはとても大きなもののように思える。間違いなく上位と対等に戦える力はある。しかし、その力を発揮するには心と頭のコントロールが大切。次節はすでに降格が決まっている愛産大三河との対戦。このゲームに対して、いかに集中を保ち続け、最後までしっかりとやり切ることができるのか。チームが試されるゲームになる。
リーグ戦も残り3節。そして、その後には選手権が控えている。
ここからが本当の勝負。

やりきろう、楽しいサッカーを。頑張れ松蔭高校サッカー部！



※感情のままに書いておりますので、おかしなところはご指摘ください。

出場選手

松蔭A			名電