全国高等学校総合体育大会 2回戦
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前日とは打って変わって快晴。青空だけを見上げれば昨年のインターハイの初戦を思い出しそうな絶好のコンディション。昨年は延長・PKまでもつれた激闘からの連戦となった松蔭グランドで、愛工大名電に0-1と惜敗し涙したことを思い出します。あれから1年、あの悔し涙からどれだけ成長したのか。松蔭の初戦は、1回戦を免除され2回戦からとなりました。今年からサッカー協会および各校関係者などのご尽力により、2回戦からはすべて人工芝以上の会場が準備された愛知県大会。松蔭は愛知学泉大が船出の場となりました。
対戦相手は昨日豊田西に3-2と競り勝って2回戦に駒を進めた富田。松蔭と同じ名南支部に所属チームです。名古屋地区リーグでは松蔭Bチームと引き分けているため、今日は80分できっちり勝負をつけておきたいところである。試合開始前にスタッフ・マネージャーを含め100人以上が手をつなぎ大きな輪を作り、チームの想いを1つにつなげる恒例の行事も済ませ、キックオフの瞬間を待った。
定刻よりも少し早くキックオフ。そのホイッスルを待ちわびたかのように松蔭大応援団のチャントが会場に鳴り響く。ピッチではその大声援に後ろ押しされるように、次々と仕掛ける松蔭選手が面白いようにボールを運ぶ。勢いに押された富田はボールに触れることもできずに、それでも最後は勇気を持ったディフェンスで松蔭を止めにくる。開始早々の松蔭のファーストシュートはクロスバーの上を越える。開始から圧倒的にボールを支配し富田陣内に侵入する松蔭だが、シュートはGK正面やゴールマウスに嫌われるなど得点にはつながらない。得点が動いたのは前半15分、右サイドの崩しから最後はFWが右足でゴール左隅に流し込み先制。自らの誕生日を祝福するバースデーゴールとなり、待ちわびた応援団からもバースデーソングが贈られた。チームの粋な計らいに、応援席のお母さん達は泣いてたんじゃないかな？
勢いに乗る松蔭はその4分後、ルーズボールからの展開でゴール前のボールをGKがはじいたところに、松蔭FWが素早く詰めて貴重な追加点。松蔭は二人のFWがしっかり仕事をしてチームを盛り立てる。すると前半終了間際の37分、左サイドを駆け上がったSBが中に切れ込みペナルティエリアの外から右足一閃。良い時間帯に追加点を挙げた。お母さん、勇姿をファインダーに捉えることできたかな。3-0と松蔭がリードして前半終了。
後半に入っても試合の流れは変わらない。リズム良く相手陣内に攻め込むが、富田も必死のディフェンスで最後の局面は足を伸ばし、もうこれ以上は得点を入れさせないという気持ちが伝わってくる。それでも、連戦の疲れもある富田は後半途中から徐々に運動量が減ると、松蔭はフレッシュな選手を次々と投入。すると後半20分、セットプレーで前線に上がっていた松蔭CBがゴールを上げて笑顔の4点目獲得。その後も、左サイドでキレのあるプレーを続けていた途中出場の松蔭MFが後半37分、40分とスピードに乗ったドリブルから次々と得点。もう、涙が止まらなかったお母さんいっぱいいたんじゃないかな。
結局6-0でゲームセット。松蔭は難しいトーナメント初戦に勝利することができました。
なんとこの日の勝利が今年公式戦初勝利。母の日から1週間遅れとなってしまいましたが、最高のプレゼントを贈ることができました。さぞやこの日の晩ご飯は美味しかったでしょう。
さあ、次は3回戦。けが人も徐々に戻り、チーム力は確実に上がっています。そして一週間、最高の準備をして次戦に臨んでください。応援してくれるすべての人のために、試合に出られないチームメートのために、敗れていった対戦チームのために、そして自分たちのために、全力で戦えるように。
3回戦は5月23日（土）13：15キックオフ。会場は2回戦と同じ愛知学泉大グランド。
OB、保護者、在校生はじめ松蔭高校サッカーを応援してくれる方の多数の来場をお願いいたします。
そして、応援してくれるすべての人のために全力で！
頑張れ松蔭高校サッカー部！
出場選手
| 松蔭 | 富田 |
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