全国高等学校サッカー選手権愛知県大会 2回戦

松蔭A 西春
9 3 前半 0 0
6 後半 0
SH:シュート数 GK:ゴールキック数 CK:コーナーキック数 FK:フリーキック数
日時 2015/10/24
Kick off 14:15
試合会場 名商大グランド

先週に続きこの日も快晴。しかし、やはり秋の深まりには太陽の力も敵わないのか、10月下旬の名商大グランドは時折ひんやりとした風が吹き抜け肌寒さを感じさせる。もちろん、選手にとっては絶好のサッカー日和である。同会場で直前におこなわれたゲームでは、東邦高校が横綱相撲で一宮西高校を破った。松蔭もこれに続きたいところだが、他会場では盟友・三好高校が碧南工業高校に敗れ、インハイベスト8の豊川高校が大府東に敗退するという知らせが届く。3回戦で対戦する可能性がある熱田高校も豊田北高校にリードを許しているらしい。一体どうしてしまったのか・・。そんな、応援団の心配をよそに、選手達は応援団とともに校歌を斉唱しピッチへと駆けていく。この日の松蔭応援団は鳴り物準備の最強軍団。さあ、準備は完璧に揃った。

爽やかな秋空にピックオフの笛の音が響くと、その合図を待ちわびていた大応援団が西春高校に襲いかかる。大声援に背中を押された松蔭イレブンは、いつもよりハイペースで攻撃を始める。前半開始から圧倒的なボール支配から相手ゴール前に迫る松蔭だが、西春のチーム全体での守備意識は高くなかなかゴールをこじ開けることができない。応援団の大声援を背に、良いカタチでゴール前へとボールを運びシュートシーンは作り出してはいるものの、フィニッシュの精度を欠き、なかなか得点につながらないまま30分が経過。すると、この日も口火を切ったのは松蔭のエースストライカー。左サイドでボールを受けると、そのままDFをかわしてゴール前に侵入し、ゴール右隅へ先制点をたたき込む。すると、呪縛が解けたように得点が生まれはじめる。36分にはこの日献身的な動きを見せていたMFがミドルシュートを放つと左ポストに当たりゴールイン。嬉しさを爆発させて、一直線に大応援団に駆け寄る姿が、選手権の1点の重みを感じさせた。するとその直後、応援団の興奮も醒めやらぬままに、FWがゴール前でボールを受けると、冷静にボールをコントロールし、ゴール右隅にパスのようなゴールでネットを静かに揺らし3点目。前半は危なげない内容で3-0とリードして折り返す。

後半も勢いを止めたくない松蔭が開始からラッシュ。すると後半4分、FWがゴール前を横切るようにドリブルでDFをかわし、最後はGKのポジションを見てふわりと右隅へゴール。その後も選手交代でフレッシュな選手を送り込み攻撃の手を休めることなく攻め続けると、後半21分には左サイドからのクロスをFWがヘッドでゴール。その3分後にはCKキックからボールを展開し、クロスを挙げると上がっていたDFがインサイドキックで確実にゴール。30分にはFWが前線でボールをキープし、押し上げていたDFに絶妙のパスを送りゴール。その1分後には左サイドを駆け上がったDFがそのまま切れ込みゴール。仕上げは34分、FWがドリブル突破から左足を振りぬきゴール。ハットトリックでこの日のゲームを締めくくった。終わってみれば9-0の快勝。今季公式戦では最多得点での勝利となった。

他チームが接戦を凌いで3回戦に駒を進める中、松蔭は2戦連続での快勝。しかし、次戦からは今までような戦いにならない事は選手自身が十分にわかっていること。万が一にも自分たちの力を過信するものが一人でもいれば、勝利の女神はあっさりとそっぽを向いてしまうに違いない。今まで自分たちが積み重ねたことを全て出し切り、チームが一つになれば、自分たちの力で勝利をたぐり寄せることができる。傲ることなく、恐れることなく、自分を信じて、仲間を信じて。

さあ、やろう。この仲間で全国に行こう。頑張れ松蔭高校サッカー部!

出場選手

松蔭A 西春

西春との戦績

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全国高等学校サッカー選手権愛知県大会 試合一覧

2015/10/31 3回戦 熱田 ● 1-2 ○

2015/10/24 2回戦 西春 ○ 9-0 ●

2015/10/17 1回戦 一宮工科 ○ 6-1 ●