愛知県立松蔭高校サッカー部応援サイト

松蔭A 一宮工科 6 2 前半 0 1 4 後半 1 SH：シュート数 GK：ゴールキック数 CK：コーナーキック数 FK：フリーキック数

日時 2015/10/17 Kick off 11：00 試合会場 松蔭高校グランド

リーグ戦最終節からわずか一週間。1部リーグ7位という成績で残留決定を喜んだのも束の間。3年生にとっては最後の公式戦であり、全国へとつながる大切な戦い「第94回全国高校サッカー選手権大会・愛知県大会」の火ぶたが切って落とされた。昨年に続き地区予選は免除され、県大会からの出場となる松蔭の1回戦の対戦相手は西尾張地区を勝ち上がった一宮工業。今シーズンは3部リーグに参戦する力のあるチーム。一発勝負のトーナメントなので、気を緩めれば勝負の行方は思わぬものになる。
この日は10月中旬とは思えないような日差しの強さと高い気温で半袖でも十分なほど。選手にとってはスタミナの心配が必要になる。昨年に続き1回戦会場が松蔭グランドになった事も手伝って、会場には多くの保護者・OB・在校生が駆けつけた。もちろん部員も大応援団を結成し、インターハイで引退した3年生もたくさん駆けつけてくれた。

さあ、全国に向けて心地良い緊迫感の中で試合開始のホイッスルを聞いた。
開始からボールを支配してゲームをコントロールしたい松蔭だが、むしろ勢いよくゲームをスタートしたのは一宮工業だった。キャプテンのDF選手を中心に大きなかけ声で自分たちを奮い立たせるようにボールに向かってくる。開始からしばらくはその勢いに呑まれたのか、あるいは初戦に対する緊張があったのか、松蔭らしからぬプレーもありリズムが作れない。それでも、さすがにチームとしての意識統一はされているのか、勢いのある相手に対してチーム全体での守備意識は高く、簡単には危険なシーンは作らせず、一進一退の攻防が続く。徐々に落ち着きを取り戻しつつあった前半15分、均衡を破ったのはやはり松蔭の頼れるエースストライカー。左サイドで相手をかわすと、一瞬の隙を見てシュート！　これがキレイな弧を描いてサイドネットを揺らし先制ゴール。一瞬の間をおいて松蔭応援団からは大歓声が起こる。激しい攻防の中で、先制点は意外なほどあっけなく決まった。
この1点で落ち着きを取り戻した松蔭は、中盤でのボールポゼッションが上がり、じわりじわりとペースをたぐり寄せる。もちろん一宮工業の勢いが衰えることもなく、フィジカルとテクニックに優れる中盤選手にボールを集めながら、隙あらばゴール前にボールを運ぼうとチャンスを虎視眈々とうかがっていることが伝わってくる。すると、得点が動いたのは前半30分。松蔭が左サイドをで起点を作ると、タイミング良く駆け上がったFWに渡し、そのスピードに乗ったままボールをコントロールし左足でゴール。貴重な追加点を挙げる。その後も押し気味にゲームを進め、前半は2-0とリードして終了。良い雰囲気のままハーフタイムを迎えた。

後半も流れを摑みたい松蔭は、開始からチーム全体で攻撃の意識がうかがえる。すると後半開始5分、長い距離を駆け上がった右SBが相手DF陣を置き去りにして、豪快に右足でネットを揺らし3点目。この得点で松蔭はますます勢いづいた。16分には右サイドをドリブルで持ち上がったMFがゴール前にパスを送ると、密集の中から相手クリアボールが松蔭FWの前に転がり、飛び出していたGKが戻りきれず無人のゴールへ4点目。暑さの影響なども考え、松蔭は選手を交代しながら、それでも攻撃の手は休めない。テクニックで相手を翻弄しながら次々と相手ゴールに迫っていく。
しかし、4点差ではまだまだ落ちない一宮工業の激しい運動量。後半20分過ぎには松蔭ゴール前に何度も攻め込みCKなどで得点のチャンスを狙う。すると後半24分、それまでも再三警戒していたロングスローを左サイドから投げ込まれ、高い打点で方向を変えられたボールが松蔭ゴールに吸い込まれると、待ち構えていた一宮工業の応援団がドッとわき上がり4-1。しかし、一宮工業の反撃はここまで。この得点の2分後に一宮工業の攻撃の中心選手がこの日2枚目のイエローカードとなり退場。1人少なくなった一宮工業は、それでも得点を狙わざるをえないため、CBをトップにあげてパワープレー体制。逆に松蔭はやや手薄となった相手DF陣に対し、途中投入の選手がキレのあるドリブルを見せ、両サイドを制圧。37分には中盤でボールを受けたMFが高い個人技でミドルシュートを放ちゴール右隅に5点目。その1分後にはシュートのこぼれ球をMFがボレーでネットを揺らし、わずかな時間で2得点の荒稼ぎ。応援団の興奮も頂点に達した。その後も、相手のカウンターをしっかり防いだ松蔭が6-1で1回戦を勝利し、2回戦へ駒を進めた。

2回戦の対戦相手は西尾高校を2-1で下した西春高校。東尾張予選を勝ち上がった4部リーグ所属のチーム。今日のようにサブメンバーや応援団を含めて、しっかりとしたチームワークで戦うことができれば、おのずと結果はついてくるはず。そして、2回戦からは応援歌も歌うことができる会場での戦い。よりチーム一丸となって戦うことができるようになる。
2回戦は名商大グランドで14時15分キックオフ。
保護者、部員、在校生、OB、関係者のみなさまのたくさんの応援を期待しています。

出場選手

松蔭A			一宮工科